こんにちは。展示会に行くたびに必ず「お一人ですか?」と聞かれ、少し照れながら「…洋服が好きでして」と答えてしまう50代メンズバイヤーです。
「なぜ50代メンズがレディース展示会に?」そう思われる方も多いかもしれません。実のところ、私も毎回そう感じています。でも会場に足を踏み入れた瞬間、気持ちは30代のまま、感動の連続。気付けばキャリアは20数年…年月だけは静かに積み重なりました。笑
▪️恵比寿で開催された2026春物展示会へ
おしゃれオーラがまぶしい恵比寿駅西口を抜け、渋谷方面へ真っ直ぐ歩くこと数分。線路沿いに佇む会場を発見。

入り口からすでにキラッキラ
淡いピンク、透け感あるグリーンチェック、大人のベージュ、そして絶妙な柄物たち。

「これ、40代が着たら最高に映えるな…」そう心の中でうなずきつつ、気付けば生地をなでている自分。
(毎回、無意識にやってしまう癖です)

▪️今回“ときめいた“アイテムはこちら
① 綿100%スウェットセットアップ

ネック・袖口・裾が二枚仕立てになっており、シンプルでありながら確かな存在感がある一枚。
季節も長く使えて、まさに“3シーズンの相棒“。
同素材のタック入りパンツは、裾にかけてのラインが秀逸。
ジャケットを羽織り、ウエストINすると、全体が引き締まり、大人の上品さを纏ったスタイルが完成します。
② バックコクーンジャケット

背中のタック使いから裾にかけての自然な丸み。ラインを整えてくれる美しいシルエットです。
接触冷感とストレッチ機能も備え、見た目の良さだけでなく実用性も高い。
正直「これはメンズでも着られるのでは?」と本気で検討した一着です。
③ ジレ&サロペット

これは……ほぼ即決でした。
ジレの高め位置のドロストとZIP使いが絶妙で、自然と重心が上がり、40代の女性を美しく見せてくれる設計。
サロペットは縦のラインが美しく、細めの紐使い、ウエストの控えめなフリルが上品。
春の主役になることは間違いありません。
▪️会場裏話
担当のすーさん(いつも和やかで、冗談を忘れない頼れる存在)に、「このブログ、記念すべき第一弾に載せてもいい?」と聞いたところ、「事務所を通してくださいね」と期待を超える返事。こういうやり取りが、展示会の楽しさをさらに深めてくれます。
このブランドは福岡発ということもあり、「次は1月に福岡でお会いしましょう」と約束して会場を後にしました。

▪️展示会を出てふと思う
「レディースの春物で、自分のテンションが上がりすぎていないか?」
ふと冷静になる瞬間があります。
でも、それでいいのだと思います。
洋服は、性別でも年齢でもなく、“心が動くかどうか“がすべて。
美しいシルエット、丁寧なディテール、思わず触れたくなる素材。
その全てが、50代になった今でも素直に胸を震わせてくれます。
▪️そして明日は大阪でまた展示会。
バイヤーの旅はまだまだ続きます。
次回、バイヤー放浪記vol.2
どうぞお楽しみにお待ちください
